自分の探している記事は決まっているけれども、その紙名や掲載日がわからないといった場合は、まずそれを調べる必要があります。次のようなデータベースやCD-ROMを使うと便利です。Web版データベースはデータベースポータル【新聞・ニュース 】から利用してください。
検索機能はデータベースの種類によって異なりますが、それぞれの検索機能を活用することにより、ある特定の主題から記事を探すことができます。
日経テレコン21は、新聞によく現れる重要語を集めた「シソーラス」(用語集)を作成し、これに基づいてキーワード付けを行っています。このシソーラスでは、同じ概念は、同一の言葉で表現することを原則としています。例えば、「コンピューター」に関する記事なら、記事中の表現が「パソコン」「スーパーコンピュータ」などとなっていても、キーワードは「コンピューター」に統一しています。このデータベースでシソーラス展開や同義語展開を選択すると、入力したキーワードに関連の深い記事も検索することができるのです。
朝日新聞記事データベース「聞蔵IIビジュアル」では、指定した検索語が含まれる記事の内容を特徴付ける言葉を関連キーワードとしています。また、記事の内容を一般(テーマ別)、記事種別などで分類しており、キーワード検索と合わせて記事を絞り込むことができます。CD-ASAX(戦後50年朝日新聞見出しデータベース)は、縮刷版に採用されている分類から検索することができます。
ヨミダス文書館(読売新聞)では検索方式を「キーワード検索」にすると、記事に出てこないキーワードで検索しても、目的の記事が見つけられます。
データベースで記事の全文を入手できても、写真・図版・グラフなどは収録されていないものもあります。実際の紙面を確認したい時は縮刷版などを利用してください。
たとえば、「明治29年11月23日に亡くなった樋口一葉の死亡記事」を見たい場合、どうすればいいでしょうか。まず、「朝日」、「毎日」のマイクロフィルムを調査してみることですが、新聞名が違えば記事を見つけることは困難になります。そのようなときに役立つのが、「新聞集成明治編年史」15冊〔210.6*S4〕です。
この資料は、文久2年から明治45年までの主要な新聞に現れた重要な記事を集めています。明治史を研究する上からも貴重なものです。各巻には、主要項目(記事)の編年目次と併せて特定主題別の総目次があります。いわば当時の切り抜き集にあたるものです。第9巻が明治27年から29年をカバーしており、明治29年11月のところにこの記事が発見され、掲載されていたのは、11月26日付けの「読売新聞」でした。
このシリーズの第15巻は、約13万項目を収めた五十音順総索引となっていますので、ここからも目指す記事をさがし出せます。
特定主題に関する記事をまとめて見たいときは、次の資料が参考になります。
その他、専用の索引誌には、次のようなものがあります。