特許、実用新案、意匠、商標の4つの制度が「工業所有権制度」と呼ばれていますが、ここでは、特許について簡単に説明します。
工業標準化法に基づいて制定される国家規格で、日本規格協会から発行されています。鉱工業品を規格の対象として、その(1)形状・品質・性能、(2)製造・使用の方法・試験・検査方法、(3)技術的用語・記号などの事項について規定します。ただし、医薬品や化学肥料および農林物資は除外されています。制定(改正)された規格は、規格票として発行されて、その都度差し替えなどを行って最新のJISが閲覧できるようになっています。
<JISを調べるための資料>この目録には、JISすべてについてその番号、名称、履歴および販売価格を収録しています。なお、巻末に50音索引があり、標準用語から規格票の記号・番号がわかる仕組みになっています。
これはJIS全収録版に比べてハンディで大変便利になっていますが、図書形態での発行ですので、最新の情報(制定・改正)が満たされないことも考えられます。また、必ずしも規格票全部が記載されていないケースもありますので、注意してください。
A(土建) B(機械) C(電気) G(鉄鋼) H(非鉄) K(化学) X(情報)
工業材料およびその試験法に関する団体規格で、アメリカ国内のみならず多くの国で技術者間の不可欠の資料として、あるいは取引の仕様書として、広く使われています。
ASTM規格は、現在A:Ferrous Metals、B:Nonferrous Metalsなどの7部門に分類され、個々の規格は分類記号、一連番号、制定あるいは改正を示す年号でもって表わされています。
この規格は毎年Annual book of ASTM Standardsとして分冊毎に発行されています。1993年版は、69分冊となってそのVolume00は索引で、該当する規格の収録されているVolume no.を調べることができます。
規格およびそれらに関連する資料などは、一般図書などのように書店から入手することはできません。日本規格協会では、関西支部などにライブラリー(図書室)を設置して、世界中の主要な規格を備えつけて閲覧サービスを行い、また、海外からの入手の窓口にもなっていますのでおおいに活用してください。